クラッチディスク 異音

Tラバーが破損し、破損片やスプリングシートが噛み込んでいる。 (ラバータイプのディスクASSY)

  • 原 因
  • 過酷なクラッチ操作の繰り返しによりTラバーが疲労破損した。
    (注)高回転運転の繰り返しでプレート窓部が摩滅しTラバーが飛び出す場合もあります。

  • 改善策
  • 運転者へのPR、指導。

FA全面破損。

  • 原 因
  • シフトダウン/ミスシフト時、タイヤ側からディスクASSYが増速された後、クラッチを接続した為FAが破損し、トルクを伝える事が出来ず走行不能となった。
    又、破損したFAがハウジング内で飛ばされて異音が発生。

  • 改善策
  • 運転者へのPR。

FA部分破損。

  • 原 因
  • 下記の理由によりFA摩擦面温度が上昇し、その後の衝撃により破損した。

    (1)ペダル足乗せ運転。
    (2)過積載。
    (3)サード発進。
    (4)ペダル遊び調整不良によるレバーとRBの突っ張り。 (遊びが無い状態。)
    (5)レリーズコントロール系の戻り、作動不良。(RBが元へ戻らない。)
    (6)PP再研磨(削り過ぎ)によるセット荷重低下が原因で、FA摩擦面温度の上昇。
    (中・大型のコイルスプリングタイプカバーASSY。)

  • 改善策
    • 運転者へのPR。
    • PP交換。(適正な再研磨。)
    • 自動車メーカーのサービスマニュアルによる適正な遊び調整。
    • レリーズコントロール系摩耗部品の交換。
    • レリーズシフターブロック摺動部にグリース塗布。

CNPがネック部より破損。

  • 原 因
    • T/M又はエンジン側軸受け部の摩耗劣化のガタ発生によるミスアライメント。
    • 取付けによるミスアライメント。(ハウジング取付け面にゴミ、切粉などの異物付着、打痕傷。)
  • 改善策
    • 劣化した軸受け部品の交換。(PB、ブッシュ他。)
    • ベルハウジング取付け面の異物、傷の除去。

TSPの飛び出し、スリップピンの叩き摩耗。

  • 原 因
  • 適合以外のディスクASSYを使う事により、捩りトルクが容量不足のまま使用を続けた場合に発生する。

  • 改善策
  • 適合する正しいディスクASSYの装着。(パーツリスト参照。)

RP突起し部摩滅によるTSP飛びだし。

  • 原 因
  • エンジンのクランクシャフトセンターとT/Mのメインドライブシャフトとのミスアライメント大、高回転、過大トルクの複合により突起し部が摩滅した。

  • 改善策
    • 劣化した軸受け部品の交換。
    • ベルハウジング取付け面の異物、傷の除去。